また年末調整の時期になりました。
私にとっては、クリスマスから年末にかけての時期が一番嫌な時期です。
年末調整で忙しい時期だからです。資料さえ整えば簡単なのですが、相手の都合もあり、
なかなか揃わずにイライラすることも結構あるからです。
それに年賀状もあるでしょう。どんな文面にしたら気の利いたものになるかと結構考えます。
今回は年末調整について書こうと思います。
この業界では年末調整というと、単なる年末調整だけでなく一連の関連業務を含みます。
他の業務とは
・市役所に各人ごとの給与支払報告書を送る
・税理士、弁護士、司法書士等にその年にいくら支払って、いくら源泉徴収をしたかを各人ごとに票を作成し税務署に提出する
・印税や原稿料のように源泉徴収の対象となる支払いをした場合も同様の票を作成し税務署に提出する
・家賃の支払いについても各人ごとに票を作成し税務署に提出
・その他不動産取引についても票を作成
以上がおもなものです。
そのためいわゆる年末調整をしなくても有料になるのです。
1.年末調整ってなに
サラリーマンの確定申告です。税金の申告は本人が税務署長(国)に対して行うのが基本ですが、
すべての国民がそうすると税務当局も大変なので、勤務している会社が国の代理で受け付けるのです。
申告しても、年末調整でも結果はおなじです。
2.「自分で確定申告するから年末調整はしなくてもいいです」と言われたら
決まりとしては年末調整しなくてはいけませんが、うちの事務所では課税上弊害がなければ、
「いいですよ」といいます。弊害がないとは還付金が発生するであろうケースです。
3.年末調整ではないのですが「自分で確定申告するので毎月の源泉税の徴収はしないでください」と言われたら
会社は「源泉徴収義務者」ですから徴収しなくてはいけません。
源泉徴収をしていなかった場合、税務調査で指摘されると本人に代わって会社が源泉税を納付し
本人から徴収することになります。取れなくなると困りますよね。